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とと姉ちゃん主題歌『花束を君に』感想!歌詞へ宇多田ヒカルが込めた意味とは

 

 

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2016年朝ドラ『とと姉ちゃん』の主題歌は宇多田ヒカルさんの『花束を君に』!その感想と歌詞へ込めた意味に迫ります.お母様への想いが込められているとも.

 

 

朝ドラ『とと姉ちゃん』の主題歌は『花束を君に

いよいよ物語が動き始めるところですね!

前作に引き続き,かなり好調な滑り出しのようです.

 

注目すべき点は多々あるのですが,

やはり主題歌『花束を君に』に触れないわけにはいきません.

 

楽曲提供は宇多田ヒカル

およそ3年もしくは5年ぶり以上でしょうか.

『人間活動』をするという理由で長期の休業に入った宇多田ヒカルさん.

 

お子さんの出産を経て,

人間として一回りも二回りも大きくなったと思われます.

 

久々に耳にする宇多田ヒカルさんの歌声.

かなりいいものに仕上がっています.

期待を裏切りません.

主題歌に対する評価と感想

ピアノで始まりますね.

この4月の雰囲気にぴったり!

 

新しく何か物事を始めるとき,

新しい人に出会うとき,

新しい世界に飛び込むときに,

優しく受け入れてくれるかのような印象を受けました.

 

 

本当にそう思います.

低音が良い感じで,あたたかいですね.

 

 

久々に聴いた誰もが思ったことでしょう.

変わらない歌声がありました.

 

 

そう.

朝ドラのショートVer.もそれはそれで良いですが,

フルVer.もとても気になります.

 

 

そして,

歌詞とその意味も気になります.

 

宇多田ヒカルが歌詞に込めた意味とは

並々ならぬ意味が込められているでしょう.

なにせこれだけ人の心を動かしています.

 

『人間活動』に専念し終えたこともあります.

元々素晴らしい作曲家・作詞家でもありますからね!

 

ここでは,筆者なりの解釈の仕方をご紹介します.

何度も聴いている内に,解釈が変わってきました.

 

現在朝ドラのオープニングで明かされている部分で言えば,

下記のような歌詞ですね.

聴いた歌詞をそのまま載せてみます.

 

普段からメイクしない君が薄化粧した朝

始まりと終わりの狭間で忘れぬ約束した

 

花束を君に贈ろう 

愛おしい人 愛おしい人

 

どんな言葉並べても 

真実にはならないから

 

今日は贈ろう

涙色の花束を君に

 

全ての歌詞も明らかになりました.

気になる方はこちらへどうぞ.

 

解釈:宇多田ヒカルさんの私生活との関係も絡めて

宇多田ヒカルさんがこの歌詞を書く前の2013年の夏のことでした.

お母様の藤圭子さんが,亡くなったのです.

精神的な病気と長年戦っている最中の,自ら選んだ死でした.

 

思えば今回の作詞にあたっては,

そのお母様に対する心情が色濃く反映されているようにも感じられます.

 

大切な人が目の前からいなくなってしまう,

手の届かないところへと旅立ってしまう状況.

その別れの寂しさと,残されたものの抱く追悼の想いを込めた歌.

 

それが,この『花束を君に』という曲なのではないでしょうか.

とととの別れを迎えてから『とと姉ちゃん』として気丈に振る舞う常子ですが,時折,ととのことを思い返していますよね.

 

常子の感じたこと,

宇多田ヒカルさんの感じたこと,

どちらも非常に似通っている気がします.

 

一部ではありますが,

歌詞の各フレーズに対する解釈に参ります.

 

普段からメイクしない君が薄化粧した朝

始まりと終わりの狭間で忘れぬ約束した

 

ここは,いわゆる『死化粧』のことを指していますね.

『普段からメイクしない君』というのは,もちろん,『とと』のことです.

男性ということもあり,ひげや顔色などを整える目的で,薄い化粧なのです.

 

歌がヒカルさんのお母様に関しても,状況は似ていたかもしれません.

精神的な病の最中にあっては,普段から化粧をすることもあまり考えられないでしょうから..

 

『始まりと終わりの狭間で忘れぬ約束をした』 というのは,『とと』と常子の間で交わされた約束のことでしょう.

宇多田ヒカルさんも,お母様の死に立ち会われたのかもしれません.

決して忘れない,大切な約束です.

 

花束を君に贈ろう 

愛おしい人 愛おしい人

 

ここは,天国へと送り出す際にもそうですし,

その後に時節をみて故人を懐かしむ際にも当てはまります.

花束と共に,現状自分たちがどのような生活をしているのかを伝えたり,単純に想いを馳せたりする状況を表現していますね.

 

どんな言葉並べても 

真実にはならないから

 

故人の想いは,もう二度と聴くことが出来ません.

亡くなる前に話していた気になっていたことも,真実を知ることは出来ません.

もう話すことが出来ないのですから..

 

それと同時に,故人へと宛てた想いも,二度と届けることが出来ません.

亡くなる前に話しておきたかったこと,伝えたかった想いも,いくらお墓の前で並べても,亡くなった方にとっての真実にはなりえないのです.

話し手にとってはそれが真実ですが,直接伝える術を持たないためです.

亡くなる前に伝えたことがすべてであるということですね.

 

切ない解釈ではありますが,

常子とととの関係に当てはめても,しっくりくる気がします.

常子はまだまだととと話したかったことがあったでしょうし,

ととももちろん,常子を始め家族と話したかったこと,伝えたかったことがたくさんあったでしょう. 

 

今日は贈ろう

涙色の花束を君に

 

こうした想いを込めて,

花束を贈ることで代替しているのではないでしょうか.

花束を贈ることでしかつながることができない.

逆に言えば,花束を贈ることで気持ちをつなげることが出来るということでもあります.

 

生きていたころの思い出や,現在伝えたい想いなど,

その溢れんばかりの感情を,『涙色』という言葉で表現しているわけですね.

 

徹底的に美しい表現が多用されています.

死にゆく人と,それを送り出す人.

その双方の気持ちに寄り添った,美しい歌ですね..

 

宇多田ヒカルさんのされた経験が

これでもかというほどに現れている気がします.

一気にファンになってしまいました.

 

聴けば聴くほど,

考えれば考えるほど,味わいと深みの増してくる,

まさに名曲.

今の宇多田ヒカルさんだからこそ書けたのでしょうね.

 

ちなみにですが,

宇多田ヒカルさんが最も気に入っている歌詞の一行は,

 

世界中が雨の日も

君の笑顔が僕の太陽だったよ

 

という部分だそうです.

今のご自身にとって,精一杯の歌詞が書けたと思っている,

というように仰っていました.

 

ここは本当に,

文字通りの意味でしょうね.

 

どのようなことが身に降りかかっていても,

自分のみえている世界があまりに暗く耐えがたいものであった場合でも,

『太陽』と呼べる存在がいる.

 

それだけで救われる気がしますよね.

 

これは常子にとっては『とと』であり,

宇多田ヒカルさんにとっては,お母様だったのかもしれません.

 

こうした存在を持つ人は本当に生き生きとしている気がします.

宇多田ヒカルさんも,人間活動をしたり,こうした歌詞を書いたり,

自由に生きている感じが強いですよね.

 

他のアーティストでも,

例えば星野源さんなどは,『SUN』でこうした想いを表現されています.

対象はマイケルジャクソンです.

 

そしておそらくこの次は.

常子が,宇多田ヒカルさんが,

誰かにとっての太陽となっていく.

 

そうして役割が回っていくのかもしれません.

 

その他『とと姉ちゃん』関連情報

動画はこちら.

 

gyao.yahoo.co.jp

 

主題歌に放送のロケ地などの情報まで,

しっかり押さえておきましょう!

 

主題歌

wadamaru.hatenablog.com

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ドラマの中身

wadamaru.hatenablog.com

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まとめ

とと姉ちゃんの主題歌『花束を君に』は素晴らしい曲.

宇多田ヒカルが歌詞に込めた意味を推測したが,本当の意味が気になる!